Roger Tung Faith Hung

[台北 20日 ロイター] - 台湾経済部が20日発表した4月の輸出受注は市場予想を上回り2年ぶりの高い伸びとなった。経済部は、AI(人工知能)関連のテック製品需要が今後も続くと予想した。

4月の輸出受注は47.1億ドル。前年同月比10.8%増加し2022年3月以来の高い伸びとなった。伸び率は3月の1.2%から大幅に加速し、ロイターがまとめた市場予想の4.5%を上回った。

経済部は、米欧の高金利の影響、米中の貿易紛争、より広範な地政学的不確実性などを今後のリスクを挙げたが、AIの加速度的成長が半導体やサーバーのサプライチェーンへの需要を後押しするとの見方を示した。

5月の輸出受注は前年比1.8─6.2%増加と予想した。

4月は品目別で電気通信製品が前年比8.4%増、電子製品が22.7%増だった。

国・地域別では、中国からの受注が16.3%増(3月は7.7%増)、米国が11.8%増(同2.2%減)、欧州が0.2%減(同6.2%減)、日本は10.5%減(同18%減)だった。