漁師の後継者不足や高齢化が深刻化する中、地域の漁業を存続させる試みです。香川県多度津町と丸亀市の漁協が、7月1日に合併することになり、きょう(17日)丸亀市で調印式が開かれました。

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新たに誕生するのは中讃西部漁業協同組合です。調印式では多度津町と丸亀市の関係者ら約30人が見守る中、それぞれの漁協の組合長が合併契約書にサインしました。

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背景にあるのは、正組合員数の減少です。現在、多度津町漁協は23人、丸亀市漁協は22人。

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法律では正組合員数20人未満の組合は解散することが定められています。解散すると漁業権が得られる漁が限られ、漁師の生活が立ち行かなくなる恐れがありました。

(組合員)
「合併がなかったら、高齢化が進んで人数が減っていくので、解散になる。これからいい方向に向かっていくと思います」

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(組合員)
「いろいろ助け合いながら、(組合を)大きくしていけたらという思いです」

市と町をまたぐ漁協の広域合併は香川県で初めてです。組合は、今回の選択を県内の漁業の活力につなげたいと意気込みます。

(多度津町漁業協同組合 志摩由紀子組合長)
「私たちがモデルケースになって、ゆくゆくは(漁協の)県下統一となるのでは。まずは安心して組合員が生活ができるよう尽力していきたい」

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合併は4年前の三豊市漁業協同組合以来で、7月1日以降、県内の漁協の数は33となります。

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