岡山県出身でジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデら、名だたる歌手のバックダンサーを務めたMaasa (まあさ)さんが、地元の人たちとコラボレーションに挑みました。

競演を果たしたのは、備前市を中心に活動し平均年齢79歳という「あの高齢グループ」です。

ジャスティン・ビーバー指名のバックダンサー なぜお年寄りと?

【画像①】Maasaさん

(Maasaさん)「こんにちは!」

岡山市出身。現在はロサンゼルスを拠点に活躍するプロダンサー、Maasaさん(【画像①】)です。

ジャスティン・ビーバーからの指名でワールドツアーに帯同。アリアナ・グランデやクリス・ブラウンら、名だたる歌手のバックダンサーとして確固たる地位を築いてきました。

RSK

3月11日。そのMaasaさんが備前市のダンススタジオを訪れました。

(Maasaさん)
「インスタグラムに、皆さんが踊っているのが上がっていて、岡山出身で95歳…95歳ですよね?」

RSK

「95歳」
「92歳」

(Maasaさん)
「こんなスーパーサイヤ人みたいな人がいるんだということが信じられなくて」

そう、目的はこのおじいちゃんたち(【画像②】)なのです。いったい何者なんでしょうか?

【画像②】おじいちゃんたちの正体は...

スーツを身にまとうと、彼らは踊りだす!

彼らは、平均年齢79歳のストリートダンスグループ、その名も「OYAじ〜´Z」(おやじーず)なのです。【画像③④】のように、スーツでビシッと決め、華麗にステップを踏みます。

【画像③】何と、彼らはダンスグループなのです
【画像④】最高齢は95歳!

結成は2011年。95歳から68歳のメンバーでイベント出演を続けていることをMaasaさんは知り、「ぜひ会いたい」と日本に帰ってきました。

(Maasaさん)「どのジャンルが好きですか?」
(OYAじ〜´Z メンバー)「ジャンルがわからん」
(Maasaさん)「これがポップ、これはロッキング‥」

RSK

なぜ「OYAじ〜´Z」は踊るのか

実は、厚労省が進める「健康一番プロジェクト」のサポーターを務めるMaasaさん。「ダンスを通じた健康づくり」全国にPRしています。

今回、その一環として「OYAじ〜´Z」とのコラボが決まり、この日は「ダンスと健康」をテーマに意見交換を行いました。

(最高齢95才・金光彰三さん)
「6年ほど前ですけど、高い所から落ちて圧迫骨折した。もうこれでダンスは終わりだな、と思いましたけど、なんとか続けている」

(リーダー・小林建夫さん)
「入院したその日におうちの人に『鉄アレイ持って来い』って言った。こんな人おる?」

(宗包秀敏さん)
「こんなに仲間がいるだけいい。そうじゃ仲間がおるから」

(Maasaさん)「そんな年の取り方したいですよね」

RSK

「どれだけ自分の時間が残されているのか、でも...」

そしてこの日は、Maasaさんが自ら振付。ミュージックビデオを作ることになりました。

Maasaさんが【画像⑤】のように、メンバーに振り付けを指導します。
「手をこうして…」

【画像⑤】

完成したのは、【画像⑥】のようなTikTok動画でした。

【画像⑥】

この出会いが大きな刺激になったと話すMaasaさん。「OYAじ〜´Z」の存在を全国の人に知ってもらいたいといいます。

(Maasaさん)
「自分もけがとかをする中で『いつまでダンスができるかな』って考えるときもあった。私が弱音を吐いている場合じゃないな、と背筋がピンとなりましたね」

「希望です。ダンス界の希望だなと」

(OYAじ〜´Z 宗包秀敏さん・92)
「どれだけの時間が自分に残されているか知らんけど、その期間はダンスを楽しんでおれるんじゃないか。できるだけ頑張ろうと思ってますよ」

RSK

活動の場は違っても、これからも踊り続けることを約束したMaasaさんとOYAじ〜´Zでした。