沖縄気象台は21日午前、沖縄地方が梅雨入りしたとみられると発表した。平年より11日遅く、昨年の5月18日より3日遅い。今年、全国一早い梅雨入りで、奄美地方も同日、梅雨入りした。沖縄地方の平年の梅雨明けは6月21日ごろ。昨年は25日だった。那覇市内では朝から雨が降り、傘を差して足早に仕事へ急ぐ人の姿や、観光客の姿が多く見られた。

 沖縄気象台によると、沖縄地方は前線の影響で大気の状態が不安定となっている。宮古島地方気象台は21日午前、宮古島市に大雨警報(土砂災害)を発表した。宮古島市平良の鏡原では午前3時27分までの1時間に100ミリの猛烈な雨が降り、観測史上最大を更新した。宮古島地方では、前線の影響で非常に激しい雨の降っている所がある。沖縄本島地方や八重山地方、大東島地方も前線の影響で雨が降っている。

 沖縄本島地方では、22日にかけて多いところで1時間に40ミリの激しい雨が降る見込み。22日午前6時までの24時間雨量は沖縄本島地方で180ミリの予想。気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、落雷や竜巻などの激しい突風に十分注意するよう呼びかけている。