協同組合や養蜂技術への理解を深めようと、ラオスの行政官やハチミツ生産者ら7人が11〜18日、沖縄を訪れた。

 14日は大宜味村喜如嘉で養蜂を手掛ける山口フルーツファーム(山口進代表)の養蜂場や加工所を見学した。参加者は「ラオスで学んだ技術を生かしたい」と話した。

 生活協同組合コープおきなわ(川越雄一郎理事長)が招いた。コープおきなわは国際協力機構(JICA)沖縄センターの草の根協力事業のプロジェクトで業務委託を受けており、ラオス南部アタプー県サーイ村で養蜂組合を設立。現在、組合を地域に根付かせようと取り組んでいる。

 養蜂場を訪れた参加者は、積極的に山口さんに質問をするなど熱心な様子を見せた。シーター・トンミサイさん(58)は養蜂組合長を務めており、昨年7月から蜜蜂を飼い始めた。今回の沖縄訪問で「蜜蜂の管理と増やし方を学べた。今後、この経験を活用したい」と話した。

 山口代表は「ここで学んだことも含めて、地域にあったやり方を考え続けてほしい」と語った。メンバーらは同日、国頭村奥区の奥共同売店も訪れ、設立過程などを学んだ。