抱負を述べる1期生の増田貴久さん=神埼市のJAさが千代田事業所

 「三神いちごトレーニングファーム」が開設され、神埼市のJAさが千代田事業所で8日、1期生2人の入校式が開かれた。イチゴや経営の知識と、トレーナーから栽培技術を学び、独り立ちを目指す。

 佐城三神いちご部会の神埼と東部地区では、合わせて59人が約9・5ヘクタールで栽培している。横ばいで推移している生産者を増やそうと、JAや生産者、県や地元自治体でつくる三神地区施設園芸スタートアップ協議会がトレーニングファームを立ち上げた。

 研修生は長崎市内から移り住んだ元会社員の増田貴久さん(47)ら40代の2人。トレーナーの増田善人さん(40)=神埼市千代田町=のハウスの隣接地に設けた高設栽培の研修ハウスで最長2年間、栽培方法を学ぶ。

 増田貴久さんは「地域の先輩農家と交流を深めながら、2期生、3期生のモデルとなるよう、稼ぐのはもちろん、幸せそうに農業をしていきたい」と抱負を語った。(古賀真理子)