山口こうじ屋の山口ひとみさん

 鹿島の発酵文化を発信するグループ「チームぬか床」は、21日と5月6日に鹿島市の「漬蔵たぞう」でワークショップを開く。地元のこうじ店が甘酒作りを指導するほか、奄美大島に伝わる伝統食「ミキ」の作り方を伝える。

 21日は午前10時から、客から米を預かり発酵を請け負うなど、地域のこうじ屋として安政年間から営業する山口こうじ屋(同市)の山口ひとみさんが指導する。手軽な甘酒の作り方を解説して発酵に関する相談に乗り、甘酒は持ち帰ることができる。エプロンとタオルを持参する。

 5月6日午後2時からは薬膳麹士で食育指導士の原恵子さん(みやき町)がミキの作り方を教える。米とサツマイモのほんのりした甘味が特徴的で、離乳食や介護食にも適しているという。持ち帰り容器とうちわ、エプロンやタオルを持参する。

 多良岳山系を源にした地下水に恵まれた鹿島では古くから米づくりが盛んで、日本酒やみそなどの発酵食品が発達した。グループは発酵の魅力を広めようと、漬け物を作るワークショップなどを開いている。

 参加費は各3千円(材料費込み)、定員は各30人。問い合わせは重松恵梨子さん、電話090(1368)1094。(花木芙美)