小城市立歴史資料館は、27日に開講する2024年度の古文書講座「古文書からみる肥前千葉氏」の受講生を募集している。文永の役(1274年)から750年の節目に合わせ、九州警護を命じられ、小城のまちづくりにも大きな影響を与えた肥前千葉氏について年間を通して学ぶ。

 関東・下総しもうさ地方(現在の千葉県)の豪族だった千葉氏は、源頼朝の挙兵に応じて鎌倉幕府の成立に貢献し、恩賞として小城郡晴気(はるけ)庄など全国に所領を与えられた。元寇(げんこう)の際に、当主の千葉頼胤(よりたね)が幕府から九州警護を命じられたことを機に子孫たちが小城に移り住み、小城を拠点に中世の肥前国に大きな勢力を誇った。

 講座は同館研修室で毎月第4土曜に開き、初回は27日午後2時から。市文化課の田久保佳寛課長が講師を務め、「円通寺文書」「今村家および南里家文書」(市指定重要文化財)をテキストとして使用する。年間受講料1000円(資料代)。

 締め切りは19日。申し込み・問い合わせは同館、電話0952(71)1132。(古川浩司)