朝がゆを食べ終わり、干支が描かれた碗を持つ人たち=有田町幸平の札ノ辻交差点近く

 皿山商店会による有田陶器市の名物企画「朝がゆ」は、コロナ禍による中断から復活して今年で2年目になる。初日は雨に見舞われたが、朝の暗いうちから長い行列ができ、用意した300杯はすぐに売り切れた。

 朝がゆは碗(わん)に干支(えと)の辰(たつ)が描かれ、持ち帰ることができる。600円という安さもあって人気があり、午前5時半に配布される整理券を入手するため、泊まり込んで並ぶ人もいる。

 福岡県みやま市の中島あゆみさん(43)は、寝袋を用意して前日の午後9時から並び、5回連続で初日一番乗りを果たした。「この一杯を食べて、人でいっぱいになる前に余裕を持って焼き物を選び、早めに帰るのが家族のお決まりです」

 朝がゆを逃した人にも碗のみが1600円(500円の商品券付き)で販売され、そこにも傘が並んだ。