進出協定を結んだ有田町の松尾佳昭町長(左)と樽澤康治社長=有田町役場

 コンピューターシステムの開発を手がけるIT会社「日本キャスト」(東京都)は9日、有田町と進出協定を結んだ。2026年4月までに町内に事務所を構え、初年度に地元から3人、5年間で計10人の新規雇用を計画している。

 設立は1991年。従業員数119人(4月現在)で、ほとんどをシステムエンジニアが占める。東京都以外に事務所を置くのは初めてとなり、人材の確保・育成、九州方面の営業の拠点としての役割を担う。従業員の一人が有田町出身者で、それを縁に進出が決まった。

 町役場で松尾佳昭町長と協定書を交わした樽澤康治社長(54)は「われわれのITのノウハウで有田町の発展、まちづくりに貢献できればと思っている」と抱負を語った。(青木宏文)