ランボルギーニ・ミウラを熱心に撮影する人たち=佐賀市のどんどんどんの森

 昨年7月の大雨災害などで被害を受けた佐賀県内の被災地支援のためのチャリティーイベントが19日、佐賀市のどんどんどんの森で開かれた。約50年前に生産されたランボルギーニ・ミウラや、カウンタックをはじめ100台を超えるスーパーカーが九州一円から集結。1970年代のスーパーカーブーム世代も多く足を運び、熱心に写真を撮っていた。

 木寺石油(武雄市)、クロスダM&Aセンター(佐賀市)などイベントを主催した4社の代表は友人同士で、以前から「地元の人たちのおかげで事業ができている。佐賀の被災地のために何かできないか」と考えていたという。集客が見込めるスーパーカーの展示を計画し、それぞれが知人の経営者らに声をかけて集めた。

 会場には流れるようなデザインの車がずらりと並び、キッチンカーも出店。ステージイベントもあって多くの来場者でにぎわい、募金箱を抱えたスタッフが巡回して寄付を募った。佐賀市の会社員河野英男さん(53)は「ランボルギーニが並ぶとは知っていたが、ミウラとは」と驚いた様子でエンブレムを熱心に撮影していた。

 クロスダM&Aセンターの石﨑広文社長は「こんなに人が集まるとは予想外でうれしい。継続的に開きたい」と語った。寄付金の全額と売上金の一部を佐賀市や武雄市、江北町など被災した市町に贈る。(福本真理)