苓北町の山﨑秀典町長(右)から唐津市の峰達郎市長に贈られた「天草アズレージョ」。両市町の花が描かれている=同市の高齢者ふれあい会館りふれ

 唐津市と熊本県苓北(れいほく)町との姉妹都市締結30周年を記念した式典が18日、同市の高齢者ふれあい会館りふれで開かれた。唐津市から約100人、苓北町から23人が参加し、唐津藩初代藩主の縁で始まった交流を「これからも」と誓い合った。

 苓北町は天草諸島北西部にある人口約6300人の町。唐津藩主の寺沢広高が関ケ原の戦い(1600年)の恩賞で天草4万石を加増され、現在の苓北町内に富岡城を築城した。苓北町が城の復元のため、1991年に唐津城を視察したことを契機に、94年に姉妹都市を締結している。

 以降、文化やスポーツ交流、イベントへの相互参加や行政視察で交流。これまでに約170回、延べ3500人が往来している。

 式典では、峰達郎市長が「今後もさまざまな形で交流が発展するように」、苓北町の山﨑秀典町長も「お互いの交流を深めたい」とあいさつ。天草陶石の産地である苓北町からは天草アズレージョ(陶板画)、唐津市からは唐津焼の陶板が贈られた。

 式典後、山﨑町長らは県立名護屋城博物館の「黄金の茶室」でお茶を体験したり、玄海海中展望塔を見学したりした。(宮﨑勝)