今シーズンの酒の仕込みを終えたことを地域の人たちと一緒に祝っていました。小城市の酒蔵で創業以来毎年行われている伝統行事「甑倒し」が18日に行われました。

【新酒をのむ地域の人】
「美味しい、美味しい、最高やね」

天山酒造で1875年の創業当時から続く「甑倒し」。
今シーズンの酒の仕込みを無事に終えたことを祝う伝統行事です。
甑は、酒の原料の米を蒸すときに使う桶のことで、仕込みが終わり翌日から使わなくなる甑を横に倒して片づけることから「甑倒し」と呼ばれています。
振る舞われているのは搾ったばかりの新酒です。

【地域の人】
「のどごしがいい」
「うまい、うまいっす」

去年10月から始まった酒づくりの仕込みはきょうが最終日。
法被姿の杜氏を含む蔵人5人が約4キロ先の清水の滝を目指して走ります。

【岩部記者】
「およそ80キロの酒樽を運んでいるとは思えないほどの足取りです」

地元の神社に参拝し、今シーズンの仕込みを無事に終えたことを報告しました。

【天山酒造 七田謙介社長】
「まずは、このシーズンみんな健康でケガもなくきょうを迎えられたことが一番嬉しく思う。杜氏・蔵人たちが頑張って作ったお酒を多くの皆様に楽しんでいただきたい」

天山酒造では、今シーズン一升瓶にして20万本ほどを製造する予定だということです。