埼玉県松伏町は、昨年実施したカレー川柳コンテストで選ばれた31句を収録するカレンダーを作製した。町内の学校や公共施設など関係者のみに配布した非売品で、思わず笑えると好評を得ている。

 カレンダーは日めくり式でA5判の卓上型。1日1句ずつ31日分が掲載される。

 同町は、国内初の純国産カレー粉の製造に成功したエスビー食品の創業者・山崎峯次郎氏(1903〜74年)の出身地。町は松伏ふるさとカレー事業として、カレーにちなんだまちおこしに取り組んでいる。

 昨年度、同事業が5周年を迎えたことから「カレーの想ひ出」をテーマに川柳コンテストを実施。すると全国44都道府県から2016句の応募があった。一般社団法人「全日本川柳協会」に監修してもらい、審査員が31句(最優秀賞1句、入賞30句)を選出。その記念としてカレンダーを作成した。

 最優秀賞は「俺は凝(こ)り 妻は手を抜くのがカレー」(山梨県・ペンネーム ルーキー)。

 県内からは4句が入賞した。

主な作品は

▽「孫が来て カレーと躾(しつけ) 甘くなる」(とみこ)

▽「カレーにも 効かすソバ屋の カツオ出汁(だし)」(ぽっくん)

▽「昼カレー 夜もカレーで 朝カレー」(花キャベツ)

▽「ただいまが 歓声になる 今日カレー!」(あまた)。