アイドルグループ「AKB48」「NMB48」の元メンバーで、モデル・タレントの市川美織(30)=久喜市出身=は18日、5年ぶり2冊目の写真集「果汁29%」(玄光社)を発売した。今作は写真家の川島小鳥氏を迎え、オール北海道ロケを敢行。今年2月に30歳を迎えた市川の新たな魅力あふれる一冊となった。

 「ページをめくるたびに、自分のアルバムを見ている気持ちになった」。2018年にグループ卒業後、映画や舞台、モデル、音楽活動などマルチに活躍。駆け抜けた20代の集大成を一冊に詰め込んだ。「少女感も大人感もあるいろいろな姿を写していただいた」

 ロケ地に選んだのは真冬の北海道。「雪景色の中で撮影がしたかった」。その理由は30年前の2月12日までさかのぼる。自身の誕生日当日が大雪だったというエピソードを両親から聞いた。「芸能界に入って最初のお仕事の日も、広島レモン大使に就任して初めてロケをした日も雪だった。雪に運命を感じている。雨女ならぬ『雪女』です」とほほ笑んだ。

 地元の久喜市への思いも人一倍だ。17年から「久喜市くき親善大使」を務め、シティプロモーションにも一役買う。「久喜で過ごした幼少期があったから、芸能界を目指そうと決意できた。私の夢を埼玉の方々に後押しいただいたので、今度は私が地元に恩返しをしていけたら」

 30歳となった今でもチャレンジ精神は尽きない。「5年前の写真集と比べて、顔つきが変わった気がする。現状に満足することなく、今後もさまざまなお仕事に挑戦したい」。ゆかりのある埼玉と広島をつなぐ展開にも期待を膨らませる。「次作はオール埼玉の写真集を出せたら」。『フレッシュレモン』の物語はこれからも続いていく。