真庭市西原のJR美作落合駅が開業100周年を迎え、地元の住民組織による記念式典とイベントが4日、同駅で開かれた。利用低迷で姫新線の存廃問題が浮上する中、市民や列車を利用して訪れた観光客が、飲食の出店や駅にまつわる展示を楽しんだ。

 紅白幕が張られた駅舎前で式典があり、西原地区協議会の石井清会長(64)が「駅を少しでも長く存続させ、地域の活性化にもつなげたい」とあいさつ。太田昇市長や路線存続に向けて活動する勝山高生らも節目を祝った。

 駅前の駐車場や空き店舗では、地元の有志らがたこ焼きやコーヒーなどを販売。駅一帯を再現したジオラマや昭和期に撮影したモノクロ写真も展示され、家族連れらが懐かしそうに見入っていた。

 近くの住民(64)=同市=は「駅がこんなににぎわうのは久しぶり。今後もいろんなイベントをきっかけに地域に人が来てくれたら」と話していた。

 美作落合駅は1924年5月1日に開業した。