職業差別とも受け取れる発言をしたとして2024年6月の県議会をもって辞職する意向を表明した静岡県の川勝平太知事は、発言を撤回するため、午後6時45分から記者団の取材に応じました。

<静岡県 川勝平太知事>
「新入職員の訓示の中でこういうくだりがあります。『静岡県庁とは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいは物を作ったりとか、ということと違って基本的に皆様は頭脳・知性の高い方ですからそれを磨く必要があります』。これは生業の違いを言ったものです。しかしながら職業差別と捉えられかねない表現だという風になりまして、またこれは職業差別であるという風に今ご理解されている人が急速に増えてまいりました。これは不正確で、そういうご理解をしていただくのは本意ではございませんので、『毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいは物を売ったりということと違って、基本的には皆様方は頭脳・知性の高い方たちです』というくだりを削除いたしまして撤回いたします」

川勝知事をめぐっては、4月1日の県庁の新入職員への訓示で職業差別とも受け取れる発言をしたとして、批判が殺到していました。

その後の釈明の会見では発言について謝罪はしたものの、撤回はしておらず、県議会の最大会派である自民改革会議や公明党県議団が発言の撤回や1日も早い辞職を求めていました。