日本には古来から「予祝」という文化がある。たとえば、お花見も予祝だ。古代日本人の一番の願いは、稲がたわわに実り、お米がたくさん取れることだった。春に咲く「桜」を、秋の「稲」の実りに見立てて仲間とお酒を飲みながら先に喜び、お祝いすることで願いを引き寄せようとしていたのだ。

これは祝福をあらかじめ予定する前祝いといえる。仕事や人生も「予祝」で、心の状態をプラスにして良く変えていく方法を紹介するのが『マンガでわかる 前祝いの法則 予祝のススメ』(ひすいたろう、大嶋啓介著、たかき舞作画、佐藤裕二シナリオ原作、フォレスト出版刊)だ。

◾️「予祝」を習慣化することで人生が変わる!

本書では、日本古来の「引き寄せ」(予祝)で夢や願いを叶える方法をマンガを交えながら解説する。

未来を生み出す人生の公式がある。それは未来とは「心」×「行動」である。つまり、成果とは「どんな心で」×「何をするか」だ。心の状態がマイナスの状態であれば、どんなに行動してもなかなか成果がプラスにならない。逆に、心の状態が喜びや感謝などのプラス1000の状態で1行動したら、「心の状態」(1000)×「行動」(1)=「成果」(1000)になる。1の行動で1000の結果が出てしまうということだ。心の状態を先に喜びにすることが、一番費用対効果が高く、それが先に喜び、祝う「予祝」なのだ。

もし今、夢がなかったり、やりたいことがわからない状態でも、予祝はできる。具体的に何が叶うとか描かずに、とにかく想像を超える嬉しいことが起きたことを想定して、そのときにする表情、ポーズを先取りする。これも予祝になる。笑顔は最高の未来の予祝でもあるのだ。この予祝スマイルを毎日繰り返すことで、心が満たされていき、やりたいことも勝手に見つかるという。

また、21日続けられると習慣になりやすい。21日予祝スマイルに成功したら、予祝スマイルを100回やる。すると、笑顔にオーラがまとい出し、予祝体質に生まれ変わり、全く新しい人生が始まるという。

予祝メソッドは、甲子園を目指す球児たちのメンタル研修でも実施され、2011年〜2023年の8年間で、京都成章高校や星稜高校など、25校、40回以上の甲子園出場という成果を出しているという。

予祝で心の状態をプラスにし、願いを引き寄せることで、人生が変わるかもしれない。

(T・N/新刊JP編集部)