3月21日に行なわれた北中米ワールドカップ・アジア2次予選で、日本代表は北朝鮮を相手に1−0で辛くも勝利。開始2分に田中碧が挙げたゴールが決勝点となり、今予選で無傷の3連勝を飾った。
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 続く26日に平壌で開催されるアウェーマッチにも勝てば3次予選進出が決まったが、国立競技場での試合後に急転直下の展開が明らかとなる。日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が「今朝になってAFC(アジア・サッカー連盟)に対し、DPRコリア(北朝鮮)から『平壌での開催は難しい』との連絡が来ました」と発表したのだ。

 その後AFCは日本時間午後4時までに代替案を提出するように北朝鮮側に求めたが、状況は変わらない。田嶋会長によると北朝鮮側はここに来て日本での開催を希望してきたが、日程的な問題や北朝鮮選手団の滞在期間が22日までである点などを鑑み、断りを入れたという。

 試合まであと5日。2月に行なわれたなでしこジャパンの北朝鮮戦(パリ五輪最終予選プレーオフ)でも平壌開催を巡って同様の事態に陥り、最終的にサウジアラビア・ジッタでの開催が正式に決まったのは試合の3日前だった。今回はAFCも現地視察に入って問題なしと見られていたが、突然のキャンセル通告にJFA側は唖然とするしかない状況だ。

 複数の関係者の話を総合すると、北朝鮮では「日本で悪性伝染病が拡大している」と報じられており、それを中止の理由に挙げているようだ。伝染病とは日本での感染報告数が増えている「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」を指すと考えられるが、昨日今日に始まった話ではない。
 
 ふたたびのドタバタ劇を韓国メディアも興味深く伝えている。『マイデイリー』は「信じられない事態が起こった。試合の5日前に北朝鮮が平壌開催の中止を決めたというではないか」と驚きを隠せず、「このまま会場が決まらなければ日本の不戦勝だ。過酷な平壌での試合を避けられただけでも好都合だろう」と論じる。

 さらに『Xスポーツ』は「あまりにも一方的で、AFCにしても想定外の出来事だ。北朝鮮側は日本での悪性伝染病を警戒しているようだが、本当にそんなことが理由なのだろうか」と疑問を投げかける。そのうえで、「たしかに彼らは2020年にCOVID-19のパンデミックが発生すると、すぐさま国際大会から姿を消した。それは2023年まで続くほど徹底されていた。防疫に関して神経を尖らせているのは間違いない」とも指摘した。

 はたして中国や中東など中立地での開催に落ち着くのか。それとも日本はピッチに立たずして没収試合(3−0勝利扱い)で3ポイントを掴むのか。今後の動静が注目されるところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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