ダービーというビッグマッチで結果が出なければ、批判が続くのは避けられない。

 鎌田大地が所属するラツィオは、4月6日のセリエA第31節ローマ戦で0−1と敗れた。2列目で先発出場した鎌田は、決定的な仕事ができず。一部のメディアからは厳しく評価された。

 イゴール・トゥドール監督は、就任3試合目のローマ戦で、鎌田とグスタフ・イサクセンを主将チーロ・インモービレの後方に起用した。だが、この采配は奏功せず。ケガの影響などもあり、インモービレとイサクセンはハーフタイムに交代している。

 OBのステーファノ・インパッロメーニは、司令塔のルイス・アルベルトをベンチスタートにし、鎌田とイサクセンをスタメンとしたトゥドールの采配に納得がいかないようだ。ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』によると、『TMW Radio』で「最初のチョイスに疑問がある」と話した。
【動画】ローマダービーで鎌田が幻のゴ―ル
「まず、ルイス・アルベルトのような選手をベンチに置くことはできない。次に、カマダとイサクセン(の先発起用)は理解できない。日本人選手は来年良くなるかもしれないが、今なぜ彼に賭けるのか分からない」

「もうひとつは、今のラツィオには監督が望むプレーはできないということだ。そして前線でもうつくることができない。足がないなら、何かを生み出さないと。まるで実験のようだった。トゥドールはもう違う世界に来たのだと考えなければいけない」

 熱狂的なローマのサポーターを二分するダービーでは、シーズンの出来によらず、この直接対決での結果が大きく騒がれる。近年、ラツィオはマウリツィオ・サッリ前監督の下でローマに負けていなかった。それだけに、トゥドール体制初のダービーでの黒星は批判を呼んでいる。

 だが、トゥドールが鎌田を評価するコメントを発しているのも事実。指揮官から信頼されているなかで結果を残し、次につなげたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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