現地5月14日に行なわれたプレミアリーグ第34節(延期分)で、トッテナムとマンチェスター・シティがトッテナム・ホットスパー・スタジアムで対戦。アーリング・ハーランドの2ゴールで、アウェーチームが2−0で勝利した。

 この結果、最終節を前にシティがアーセナルをかわして首位に浮上。一方、敗れたトッテナムは来季のチャンピオンズリーグ出場の可能性が潰えてしまった。

 スパーズにとっては痛恨の敗戦となったが、一部ファンからすればある意味、歓迎すべき事態でもあったようだ。

 イギリスメディア『THE Sun』によれば、シティに先制点を許した時に、スパーズ側のスタンドで拍手が送られたという。

「このゴールはシティのファンを熱狂させたが、ハーランドの努力に歓喜したのは彼らだけではなかった。トッテナム側のサポーターの中には、シティのゴールを祝う姿も見られた」
【動画】デ・ブライネの絶妙アシスト→ハーランドの先制点

 もしシティが勝たなければ、優勝戦線でノースロンドンのライバルであるアーセナルにアドバンテージを与えることになる。そのため、「ホームファンはキックオフ前に自クラブを応援するかどうかで引き裂かれていた」という。

 もちろん、シティを応援することに興味を示さない人もいたが、シティファンの“ポズナンダンス”(ピッチに背を向け、肩を組んで一斉にジャンプするセレブレーション)に参加するスパーズファンもいたようだ。

 英公共放送『BBC』は、トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督に関して「シティに負けることを喜ぶ一部のスパーズファンに当惑した」と伝えている。試合後の会見で指揮官は、「私はこのクラブで成功したい。それがここに来た理由だ。だから、他の人たちが何をしたいのか、彼らがどのように感じたいのか、そして彼らの優先事項が何なのか、私にはまったく興味がない」とコメントしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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