FC町田ゼルビアはJ1第14節でセレッソ大阪と対戦し、2−1で勝利。4試合負けなしで2位をキープした。

 U-23日本代表の活動に参加していた影響もあり、この試合が約1か月ぶりの先発となったのが藤尾翔太だ。

 2トップの一角を務めた23歳のFWは、開始5分にさっそくチャンスを迎える。同じくパリ五輪世代の平河悠からの浮き球のスルーパスに抜け出すと、細かなタッチでC大阪のDF西尾隆矢を翻弄。ペナルティエリア右でシュートコースを作ったが、藤尾が選択したのはパスだった。

 ゴール前への折り返しに、最後は走り込んだ藤本一輝が合わせるも、うまくミートできず得点とはならなかった。
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 なぜ藤尾はシュートを打たなかったのか。試合後、このシーンを次のように振り返った。

「最初に(西尾)隆矢のマーク外した時にゴールは見えた。でも流れ的にあそこで左足でシュートを打つよりも、僕が縦に行って、相手に1回引かせて、マイナスの(パスの)方が可能性が高いなと、ぱっとそういう判断をした。結果外れちゃったんですけど、それは次に捉えて、まだ僕がチャンスがあるときに決めたいと思いました」

 藤尾は序盤から裏への抜け出しや鋭い仕掛け、ポストプレーなどでチームの攻撃を牽引。それでもストライカーとして、ノーゴールには納得はいっていない。藤尾は得点へ向けて、「カットインしたときのシュートでニアに打ってしまったんですけど、そういうところはファーに流し込める冷静さが必要」と改善を誓った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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