FC町田ゼルビアは、5月19日に行なわれたJ1第15節で東京ヴェルディとホームで対戦。11分に相手のオウンゴールで先制すると、29分と60分に藤尾翔太の得点で突き放す。その後も、80分に柴戸海、90+3分にはエリキがネットを揺らし、5−0で大勝した。

 試合後のフラッシュインタビューで黒田剛監督は、「同じ東京ということもあり、同じタイミングでJ1に昇格した。いろんな思いもありますけど、今日はその思いを選手たちが背負って、しっかりと始終、町田のサッカーをやってくれたと思います」と振り返る。

“東京ダービー”でライバルを圧倒。選手たちの奮闘ぶりを称えた。

「我々は球際、トランジション、ハードワークが肝になっています。それで相手を上回ること、それがやっぱり最低やらないといけないことでした。たまたまオウンゴールなどで点が入り、点差ほどの差はないと思いますけど、選手たちは最後まで失点ゼロにこだわってやってくれました」
【動画】藤尾翔太のダイビングヘッド弾&エリキの復帰弾
 藤尾が叩き込んだチーム2点目は、ロングスローが武器の鈴木準弥が後方の味方に預け、その流れから生まれた。相手の対策を見越して、準備してきたという。

「ロングスロー対策は、どこのチームも講じてきます。いろんなパターンをもう一回やろうと練習した成果が、ああいう形で出て、すごく良かったです」

 指揮官は現状を「今はチームの雰囲気も、気持ち的に勝利に飢えているし、乗っているし、いろんな意味で上昇気流に乗っているような状況です」と説明。今後に向けては、「これを維持、継続することが、マネジメントですごく重要ですので、しっかりとコントロールしながら、また次の節に向けて精進していきたいです」と意気込んだ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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