アーセナルに所属するウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコが、EURO2024本大会行きを喜んだ。26日、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』がコメントを伝えている。


 EURO2024予選プレーオフ・パスB決勝が現地時間26日に行われ、ウクライナはアイスランドと対戦した。先制を許したウクライナだったが、54分にビクトル・ツィガンコフがミドルシュートを突き刺し試合を振り出しに戻すと、84分にはヘオルヒー・スダコフの折り返しからミハイロ・ムドリクが決勝ゴールをマーク。2−1の逆転勝利を飾り、4大会連続4回目の本大会出場を決めた。


 ロシアによる軍事侵攻から2年以上が経過し、祖国で今なお戦闘が続くなか、EURO2024本大会への切符を手にしたウクライナ。チームの主将を務めるジンチェンコは、戦禍の国民に勇気を与えた勝利を「素晴らしい気分だ。また夢が叶ったので、とても幸せな気分だよ。この困難な時期でも驚くほどのサポートを示してくれたファンに感謝したい」と喜びつつ、次のように試合を振り返った。


「また早い時間帯で失点し、追い付かなければならなかったのは良くないことだが、最終的には勝ち越すことができた。確かに、もっと注意を払い、失点を避けるためにも試合の初めからより大きな意欲を示す必要がある。しかし、僕はこのチームを誇りに思っている。非常に優れた選手が揃っているし、EURO2024でそれを見せる機会があるだろう」


 本大会ではグループEに入り、ベルギー、スロバキア、ルーマニアと対戦する。ジンチェンコは「今日の時点ではまだ遠い場所にいるかもしれないので、僕が決勝進出を夢見ていることは言わないことにするよ。予選を勝ち抜いたこの美しい瞬間を楽しもう」と欧州最高峰の舞台での躍進にも意欲を示した。