女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は21日、第16話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛〜僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第16話は「華の影」。近江・石山寺からの帰路。まひろ(吉高由里子)は図らずも、さわ(野村麻純)を傷つけていることを知り、落胆。後宮に藤原伊周(三浦翔平)や藤原隆家(竜星涼)らが集って賑わう中、藤原詮子(吉田羊)が現れ、一条天皇(塩野瑛久)らに緊張が走る。その頃、都は疫病が蔓延。ある日、たね(竹澤咲子)がまひろを訪ね、悲田院に行った父母が戻らないと助けを求める。悲田院に向かった目にしたのは…という展開。

 疫病対策を藤原道隆(井浦新)に訴える藤原道長(柄本佑)も悲田院へ。「汚れ仕事は、俺の役目だ」と先着した藤原道兼(玉置玲央)に合流。惨状を目の当たりした。

 そして、まひろと運命の再会。子どもたちを看病し、自らも病を患ったまひろは意識を失う。

 道長は高熱のまひろを藤原為時(岸谷五朗)の屋敷に連れて帰り、夜を徹しての看病。「久しいのう。なぜ、あそこにいた。生まれてきた意味は、見つかったのか。逝くな。戻ってこい」と、うなされるまひろに語り掛けた。

 翌朝、熱は下がった様子。為時は感謝しつつも、政務を担う道長を気遣い、帰宅を促した。道長はまひろの手を握るのをやめ「大事にいたせ」(心の声)と立ち去った。

 土御門殿。源倫子(黒木華)は愛猫・小麻呂を抱きかかえながら「お帰りなさいませ」と道長を出迎え。赤染衛門(凰稀かなめ)が「ゆうべは高松殿でございましたか」と声を掛けると、倫子は「衛門。殿様、ゆうべは高松殿ではないと思うの。殿の心には、私ではない、(源)明子様(瀧内公美)でもない、もう一人の誰かがいるわ」と低い声。直後、口角を上げ「フフフ」「オホホホホホ」と微笑んだ。

 SNS上には「名探偵倫子。不気味な笑み」「笑ったのは正妻の矜持か」「不敵に笑う倫子さま、素敵」「いよいよ倫子のうふふふ…がホラーみを帯びてきた今日この頃」「流石の女の勘」「鋭すぎる洞察と笑い声が…こ、怖い」「華の影。道隆一家の横暴云々という意味だけではなく『(黒木)華の影』という意味もありますよね?」「サブタイと倫子様の中の人の名前が掛かってるのかな?」「(まひろと道長が)ここで会えるなんて」「こんな再会の仕方…王道少女漫画やん!そして姫抱き!」などの声が続出。視聴者を恐怖に陥れるなど、反響を呼んだ。

 次回は第17話「うつろい」(4月28日)が放送される。「衆院補選・開票速報」のため、本放送(総合)は通常より10分繰り下げの午後8時10分開始となる。