お笑い芸人やタレント、脚本家としてマルチな活躍をとげるバカリズム(48)が10日、都内で行われた「第32回橋田賞」の授賞式に出席し、受賞した喜びを語った。

 バカリズムは「この度は素晴らしい賞をいただきありがとうございます。この『ブラッシュアップライフ』という作品は、最高のスタッフさんたちと、安藤サクラさんをはじめとする超一流の役者さんたちに囲まれて、これで脚本が面白くなかったらバチが当たるんじゃないかっていうくらい恵まれた環境でのびのびと書かせていただいきましたので、こういった形で評価していただけてうれしく思っています」とコメント。

 続けて「この作品はもともと何か強い社会に向けたメッセージがあるわけでもなく、大きな事件もなく、なんとなく自分の中にある、地元の友達とファミレスでダラダラ喋ってるのが楽しいよねっていうぼんやりとした感覚だけで書き進めて。本当にローカルなテンションで書き進めていたんですけど、それが結果的にいろんな方たちに共感していただき、こういった形で評価していただくことができたので本当によかったなと思います」と作品への思いを語った。

 最後に「またああいう素晴らしい方たちと一緒に作品を作ることができるように、また明日から頑張っていきます。本日はどうもありがとうございました」と締めくくった。

 橋田賞は、「渡る世間は鬼ばかり」などで知られる脚本家の故・橋田寿賀子さんが理事を務めた橋田文化財団が、優れたテレビ番組や放送関係者を顕彰するため1993年に創設した年間表彰。

 「橋田賞」を受賞したバカリズムは、日本テレビ「ブラッシュアップライフ」でのアイデアにあふれたオリジナル脚本でお茶の間を魅了。バカリズムにしか思いつかない自然なセリフや巧みな構成が、多くの視聴者の心をつかんだ。

 大賞は該当なし。受賞作、受賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▽橋田賞 ドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)、ドラマ「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」(TBS)、連続テレビ小説「らんまん」(NHK)、相葉雅紀、神木隆之介、北川景子、バカリズム、大下容子

 ▽橋田賞新人賞 浜辺美波、趣里

 ▽橋田賞特別賞 井上順

 ▽野村昭子賞 大方斐紗子