俳優の鶴見辰吾(59)が、2日に死去したことが分かった脚本家の小山内美江子(おさない・みえこ、本名・笹平美江子)さんを追悼した。

 小山内さんは老衰のため死去。94歳。横浜市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。長男で俳優の利重剛(61)が所属事務所「クォーター・トーン」と自身のホームページで発表。「老衰による穏やかな逝去でした」とし「やりたいことをやり、言いたいことを言い、多くの人々に愛された、幸せな人生だったと思います。生前のご厚情を深く感謝いたします。本当にありがとうございました」と報告した。

 小山内さんは「金八先生」やNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」、大河ドラマ「徳川家康」、「翔ぶが如く」などの名作ドラマの脚本で知られ、「金八先生」では「腐ったミカンの方程式」や「15歳の母」など現在も語り継がれるエピソードを生み出していった。

 「3年B組金八先生」で「15の母」の相手役で出演した鶴見辰吾は「小山内先生は、恩師であり、母であり、心の羅針盤たる人でした。何十年も前に出演した金八先生の生徒役のみんなをいつまでも、お気にかけていてくださいました。カンボジアに学校を作る活動にも尽力なさりました。たくさんの愛情をいただきありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」と所属事務所を通じてコメントした。