◇ナ・リーグ ドジャース 6―4 ダイヤモンドバックス(2024年5月20日 ロサンゼルス)

 ドジャースの山本由伸投手(25)が本拠ドジャースタジアムでのダイヤモンドバックス戦に先発し、6回3分の1を7安打1四球2失点に抑えて今季5勝目(1敗)を挙げた。大リーグ移籍後10度目の先発で自己最多100球を投じ、8奪三振の力投で自身5連勝を飾った。

 試合後の一問一答は以下のとおり。19日に日米通算200勝を挙げたパドレス・ダルビッシュ有投手についても言及した。

 ――あれだけリードがある時に投げると、ない時と比べて感覚はどう違う?

 山本「点差はあまり気にせず今日はしっかり投げられましたし、しっかり1イニングに集中して登板しています」

 ――今日は何が一番うまくいった?

 「先制点は許してしまったんですけど、そこからしっかり切り替えて投げられましたし、後半になるにつれて良いボールが増えていったので、最後は失点してしまいましたけど、テンポ良くピッチングできたと思います」

 ――試合が進むにつれて何か変えた、アジャストした部分はあったか。

 「いや、特に大きく変えたわけではないですけど、少しずつ感覚が良くなっていって、自分の投球ができてきたんじゃないかなと思います」

 ――アリゾナ(ダイヤモンドバックス)と2度目の対戦で何かプランは変えたか?

 「2度目の対戦だったので、バッターのことも前回より、より意識して投げられたので、そこが違ったかなと思います」

 ――大差がついた中で投げるのは。

 「本当に点差はあまり意識せずに投球するんですけど、競っている時よりは少しは思い切って大胆にいけるところもあったのかなと思います」

 ――序盤から珍しくスライダーとか横曲がりの変化球を使っている印象を受けた。2度目の対戦というのもあったか。

 「いや、全くそんなことはないですね」

 ――どのへんを考えてスライダーを。

 「いや、いつもどおりです」

 ――カーブの割合も少なかった。初回も投げなかった。

 「バッターによって多少は差はあるかと思いますけど、基本は特別変えたことはないです」

 ――審判の判定が低めに厳しかった中、高低はうまく使えたと思うが。

 「そうですね。そこまで(判定は)気にならなかったので、しっかり1球1球集中して、ストライクゾーン目がけた投げていけたと思います」

 ――降板時はスタンディングオベーション。

 「そうですね、凄くうれしかったです」

 ――日本人投手に聞くと、高めに投げる時は単純に狙うよりは、ふけるように投げた時の方が威力があるという話がある。高めに狙う時はどういう意識で?

 「今日とかはちょっと中途半端な高さにいってヒットになったりとかあったので、もっと上げる高さを明確にというか、しっかりつかんでいけたらと思っています」

 ――どういう時に一番振らせやすい、伸びてる感じに?

 「いや、分かんないです。高め打たれたんで(笑い)」

 ――100球ぴったりで降板。球数で明確に切られてしまうところがある。

 「シーズンは長いですし、登板は次々に来るんで、そこは助かるかなと思います」

 ――試合前に球数のことは?

 「いや、もう全然いつもどおりの、ちょうど区切りがよかった んじゃないですか」

 ――昨日、ダルビッシュさんが日米通算200勝。映像は?

 「少しだけ見ました」

 ――今は敵だが感じるものは。

 「いやもうホントに心から尊敬しているので、野球の面はもちろんですけど、人としての面もホントに凄く尊敬しているので、僕も1年1年積み重ねて、ダルビッシュさんのようになれるように頑張っていきたいと思います」

 ――大谷さんのセーフティーバントは驚いたか

 「あー。まあまあまあ、はい(笑い)」

 ――ダルビッシュさんのどんなところを尊敬している?

 「とにかく思いやりがありますし、優しいんですけど表面的な優しさじゃなく、本当に優しいんだなって会うたびに実感するというか、はい。そんな感じです」

 ――200勝達成して連絡は。

 「そうですね、はい。多少(笑い)。秘密です」

 ――ダルビッシュさんはメジャーで107勝で200勝。今日で5勝目。

 「まあ、少しずつ近づいていけたらいいかなと思います」