アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」(ONE)は19日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで「ONEフライデーファイツ59」を開催。第4試合にはシュートボクシングの笠原友希(シーザージム)がペットシーモック(タイ)から鮮やかな1RKO勝利を飾った。試合後にはボーナスの35万バーツ(約147万円)も獲得した。

 ONEデビュー戦となった笠原は「今回ONE仕様に仕上げてきました」と試合前から意気込んでいた。

 その言葉通り、ONEデビュー戦でインパクトを残した。試合が始まると打ち合うになる場面がありながらも、冷静に長い距離を保ちつつ戦った。その後、笠原のアイポークで一時試合中断したが、試合が再開すると一気に圧力をかけてきた相手にカウンターの左ストレートを合わせてダウンを奪った。相手はダメージが残る中で立ち上がるも、笠原はパンチ連打で相手を仕留めた。1R1分58秒KO勝利でONE初陣を白星で飾った。勝利した直後にはリング上でバク宙のパフォーマンスを見せた。

 試合後のマイクではタイ語で挨拶すると場内は大盛り上がりとなった。「スゴイ幸せです。相手の目に指が入っちゃったんですけど、KOで勝てて嬉しいです」と開口一番。そしてボーナスの35万バーツ(約147万円)獲得が発表されると、両手を突き上げて「KOをみんなに見せるため頑張ってきたので嬉しいです」と喜んだ上で、関係者や支えてくれた人たちに感謝した。

 最高のKO勝利にファンからも「ボーナスまで獲得とかスゴイ!」「カウンター上手すぎ」「これは今後も期待したくなる」「まずは本戦にも出てほしいね」などの絶賛の声が上がった。