◇セ・リーグ 巨人―広島(2024年4月19日 マツダ)

 巨人の戸郷翔征投手(24)が19日の広島戦(マツダ)で今季4度目の先発登板。7回4安打無失点と好投したが、打線の援護に恵まれず、開幕戦以来となる今季2勝目にはまたも手が届かなかった。

 チームが今季最多9得点を挙げて勝利した12日の広島戦(東京D)から中6日。この日はその時と同じ戸郷、九里の投げ合いとなったが、その時に9点を奪って6回途中KOした九里に対してこの日は打線が沈黙した。

 それでも戸郷は黙々とアウトを取り、イニングを重ねていった。この日はこれまでの大城卓ではなく小林がスタメンマスク。今季初めてバッテリーを組み、これまでとは違う組み立てで広島打線に挑んだ。

 苦手な坂倉も3打席無安打に抑え、初回の2死三塁、4回の2死一、三塁も無失点。4回には野間の打球がワンバウンドしてから左ふくらはぎ付近に当たるアクシデントで杉内コーチとトレーナーが駆け付ける場面もあったが、投球練習すらせず続投して得点を許さなかった。

 0―0のまま迎えた7回の打席では代打・大城卓が次打者席で準備していたが、前打者・吉川が送りバントを失敗すると、そのまま打席へ。戸郷は犠打を決めたが、2死三塁でもチームは得点できず。その裏、3者凡退で締めくくって降板となった。

 戸郷の投球内容は7回で打者25人に対して106球を投げ、4安打無失点。5三振を奪い、与えた四球は1つ、直球の最速は149キロだった。

 プロ6年目で初の開幕投手を任された3月29日の阪神戦(東京D)では6回4安打無失点と好投して今季初勝利。今月5日に行われたDeNA戦(東京D)では打線の援護に恵まれず、7回7安打2失点ながら今季初黒星を喫した。

 前回登板した12日の広島戦(東京D)では初回に2点先制を許すなど精彩を欠いて5回8安打4失点で降板したが、勝敗は付かず。チームは9―4で勝利を収めている。

 ▼戸郷 前回の反省をいかして、0に抑えられたことが良かった。次もまた頑張ります。