◇九州六大学野球リーグ 2回戦 西南大2ー2北九大(2024年4月21日)

 北九大―西南大の第1試合は2―2の同点だった8回裏1死満塁で雨のため中断し、そのままコールド引き分けとなった。西南大は開幕週に出番がなかった昨秋の防御率1位右腕、茶屋野洋輝(4年)が今季初先発し、8回を4安打2失点に抑えた。第2試合以降は中止順延された。

 九国大との開幕カードはベンチ外だった茶屋野が今季初先発し、安定感あふれる好投を見せた。「立ち上がりはボールが上ずってしまった。左足にしっかり体重移動することを意識して直した」。初回先頭打者に四球を許したが、後続を併殺に取り2回は3者三振。相変わらず非凡な修正力を発揮した。

 23年春は5勝を挙げて西南大の9季ぶり優勝をけん引し同秋は3勝で最優秀防御率(1・23)に輝いた。順当ならこの春も開幕投手で決まりだったが直前に胃腸からくる体調不良で回避していた。

 試合は2―1の8回、北九大に安打と3連続四球で追いつかれ1死満塁のまま引き分けコールド。「マウンドがぬかるんでボールが滑り制球できなくなった。悔しい思いが残る」と残念がったが、ドラフト指名を狙う茶屋野の大学ラストイヤーはこれから本領発揮だ。

 (中島 泉)