◇ナ・リーグ ドジャース4―1ナショナルズ(2024年4月23日 ワシントンDC)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が23日(日本時間24日)、敵地でのナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。9回に2戦連発の今季6号本塁打を放ち、4打数1安打で連続試合安打を今季最長タイの8に伸ばした。ナショナルズ・パークでは初の本塁打で、これで日本選手最多を更新する24球場目、26球団からの一発となった。打率は.364に低下したが、OPS1.107とともに両リーグトップに立った。チームは4―1で競り勝ち、4カードぶりにカード初戦を制した。

 4打席無安打で迎えた第5打席に大谷が見せ場をつくった。先頭打席でナショナルズの6番手右腕マット・バーンズと対戦。1ボールからの2球目を強振すると、118.7マイル(約191.0キロ)の超速打球は25度の角度で飛び出し、450フィート(約137.1メートル)の地点で弾んだ。

 今季メジャーの選手で放った打球では最速で、自身でも本塁打ではメジャー最速。ドジャースの選手で放った本塁打では今季最長飛距離で、ドジャースの選手としてスタットキャスト導入後最速の打球となった。また、大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、この一発は2015年のスタットキャスト導入後、ポストシーズンを含めても歴代12位に入る打球速度だった。

 大リーグ公式サイトは大谷の本塁打をトップで報道。「フェルナンド・タティス・ジュニアとジャンカルロ・スタントンの116.7マイル(約187.8キロ)のシングルヒットを上回り、今季最も強い打球となった。大谷が松井秀喜を抜き、日本生まれのMLB選手の最多本塁打記録を更新した2日後のことである。ナショナルズの右翼手エディー・ロサリオは、ボールがアッパーデッキに落ちるのを見ながら動こうともしなかった。バーンズは投げた瞬間にボールが遠くに飛んでいるのがわかった。誰も何が起こったのか説明できないほどの速さでボールが客席に入ったのだから」と打球速度と飛距離の凄さを伝えた。

 また、ドジャースの同僚マックス・マンシーにも取材。「私の人生で見た中で最も遠いトップスピンのボールだ。アッパーデッキにトップスピンで打つなんて、かなり印象的だ。確かにトップスピンだった。バックスピンで打ったら間違いなく場外だ」と驚きの声を伝えた。