◇男子ゴルフツアー バイ・ザ・プレーヤーズ第1日(2024年5月9日 群馬県 ザ・クラブビレッジ=7172ヤード、パー72)

 ツアー1勝の片岡尚之(26=CS technologies)が8バーディー、1ボギーの15点で、細野勇策(21=三共グループ)とともに首位発進した。今大会はパー0、バーディー2、イーグル5、アルバトロス8、ボギーはマイナス1、ダブルボギー以上はマイナス3とカウントして総得点を競うステーブルフォード方式で行われる。

 最終9番、15メートルを残したバーディーパット。片岡はガツンと打ってねじ込み、トップに躍り出た。「めちゃくちゃ強かった。入らなかったら5メートルくらいオーバーしていた」と苦笑いした。

 ポイント制の今大会ならではの攻めだ。たとえば手堅くプレーしてパー、パーなら0点。一方でバーディー、ボギーなら1点と、攻撃的なゴルフへの加算が大きい。「この方式で(カップにパットが届かない)ショートはもったいない」と狙いを語った。

 片岡はもともとパットを強めに打つタイプだ。だが、1〜1・5メートルをオーバーしての返しのパットは神経を使い、長いシーズンを戦うには精神的疲労が蓄積する。ここ数年はジャストタッチを意識しているが、「今日は久しぶりに(強めのパットを)解放しました」とリミッターを外した。

 ツアー唯一のポイントを競う試合とあって、「みんなガンガン、ピンを狙っているという印象がある」。自身もこの日は攻めの気持ちからかスタートの10番でいつもなら握らない1Wを握ってOB。打ち直しもバンカーに入れたが、ナイスボギーで収め、流れに乗った。

 前戦の中日クラウンズは米沢とのマッチレースの末に2位に終わり涙。21年の初優勝以降は2位が6回とあって、シルバーコレクター返上へ「先週みたいなことのないように本当に早く優勝したい」と意欲をにじませた。