ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平(29)が、シーズン4度目のキャッチボールをするなど投手復帰のためのリハビリを続けている。一方、打撃では開幕8試合連続で本塁打が出ていない。
大谷は4月3日(日本時間)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に「2番・指名打者」で先発出場し、3打数無安打、1四球を記録した。
MLBで打者として通算724試合に出場し打率0.274(2516打数689安打)、171本塁打、440打点、433得点、87盗塁、OPS(出塁率+長打率)0.918。投手として通算86試合(481.2回)に登板し38勝19敗、防御率3.01を記録した大谷は、MLBで事実上唯一の“二刀流”選手だ。
そんな大谷は昨年12月、ドジャースと10年7億ドル(日本円=約1051億5247万円)の契約を結んだ。MLBを越えてプロスポーツ史上最大の契約となったが、ドジャースは大谷獲得のために喜んで天文学的な金額を費やした。
しかし、大谷のシーズン序盤はあまり良くない。
3日のジャイアンツ戦で無安打に終わった大谷は、シーズン成績を8試合出場の打率0.242(33打数8安打)、3打点、5得点、1盗塁、OPS 0.630としている。大谷が開幕8試合でノーアーチに終わるのは今回が初めてだ。
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は試合後のインタビューで、「タイミングに若干問題がある。一生懸命やってみれば上手くいくだろう。打てたとしても見逃したボールがいくつかあるようだ。 そのようなボールを上手く捉えなければならないと思う。才能があまりにも良くて苦戦しているわけではない。成績が物語っている。元々、打撃は難しいものだ」と、大谷に変わらぬ信頼を寄せた。
大谷は昨年9月に右肘手術を受けた影響で、今季は投手としての登板が不可能な状態だ。
ただ、同日の試合前にはキャッチボールをして腕の状態をチェックした。今シーズン4回目のキャッチボールで、以前は約10mの距離で25球を2セットに分けて投げたが、今回は休まず50球を投げた。
ただ、まだ腕の状態が完璧ではないからか、慎重に投げる様子が伺えた。
ロバーツ監督は「(リハビリが)上手くいっていると見ている。これからはもう少し距離を伸ばしていくと思う」とし、大谷のリハビリが順調に進んでいると強調した。
計画通りであれば、大谷は来シーズンにも投手登板が可能となる。しかし、ロバーツ監督は「大谷のリハビリが早く進む場合、大谷を今期中にも指名打者ではなく外野手として起用する可能性もある」と選択の余地を明かした。
手術した肘のリハビリを順調に進める一方、打撃で物足りなさを残す大谷が、今後の戦いで巻き返しに成功できるかに注目したい。
(記事提供=OSEN)