ドジャース大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、敵地ターゲットフィールドでのツインズ戦に「2番DH」で先発出場。3打数1安打で、7試合連続安打をマークした。

■「これ以上完璧なプレーはできない」と敵軍を称賛

前日の試合では、打球速度183キロの弾丸二塁打を放ち好調が続く大谷。この日も連続試合安打記録を伸ばしたほか、1点を追う7回の場面で一塁からホームへ激走し、俊足を披露した。

1点ビハインドで迎えた7回1死一塁では二ゴロに倒れるも、二塁でアウトになったムーキー・ベッツ内野手に変わり、一塁走者となった大谷。続くフレディ・フリーマン内野手が右翼線への長打を放つと激走し、一気に同点の本塁を狙い際どいタイミングで滑り込んだ。ツインズは遊撃手のカルロス・コレアを経由する完璧な中継プレーを見せて、一度は生還判定となったが、ビデオ判定で覆りアウトになった。

試合後にデーブ・ロバーツ監督は「ショウヘイでなければ、三塁コーチは回していなかったと思う」と大谷の俊足あっての判断だったとし、「本当に素晴らしいプレーだった」とツインズの連携を絶賛。

ディノ・イーベル三塁コーチも「2死のあの場面では回さないといけない。ご覧の通り、完ぺきなプレーだった。脱帽だ。これ以上完璧なプレーはできない」と称賛の言葉を惜しまなかった。

■「アウトにするなんて!」妹からは怒りのメッセージ

一方で、大谷を本塁で刺したコレアについては、試合後に妹から「オオタニをアウトにするなんて信じられない!」と怒りのメッセージが届いたとのこぼれ話が報じられている。

コレアの妹は「大の大谷ファン」として知られており、日本語を勉強中。今回の3連戦も、8、9日(同9、10日)の2試合を現地観戦していたとのことだ。

2022年8月の14歳の誕生日には、エンゼルスタジアムで行われたツインズ戦を現地観戦し、大谷との初対面が叶った。妹思いのコレアが、妹を喜ばせようとツインズの広報担当にお願いし、エンゼルス側とコンタクトを取り、大谷がOKを出したことで実現した粋なサプライズだった。

大谷と面会しサインや写真撮影の機会を得た妹は、コレア曰く「泣いたというより、感激のあまり泣き叫んでいた」ほどの感激ぶりだったという。

誰もが驚く好守備にも関わらず、妹から“クレーム”を受けてしまったコレア。SNSでは「コレアの妹さん最高!」「いい兄弟だなあ」「頑張ったお兄ちゃんを労ってあげて(笑)」「哀れを通り越して愛おしい」など仲のよい兄弟関係に好感の声が集まっている。