ドジャース山本由伸投手が本拠地ドジャースタジアムでのダイヤモンドバックス戦に先発登板。6回1/3を7安打1四球2失点でまとめ、今季5勝目(1敗)を挙げた。自己最多となる100球を投じ、8個の三振を奪う力投だった。「2番DH」で先発出場した大谷翔平投手は3打数1安打で、打率は.353となった。

■先制許すも味方打線が大量援護

山本は3回2死一、二塁から中前適時打を浴びて先取点を献上。ただ、その裏にドジャース打線が爆発。3番フレディ・フリーマン内野手のグランドスラムなど3本塁打が飛び出し、6−1と一気に逆転した。

5点のリードをもらった山本は4回以降、危な気ない投球を披露。3イニングを無失点で切り抜けた。7回のマウンドにも上がったが、1死二塁から中前適時打を浴び、ここでマウンドを降りた。投球数はちょうど「100」で、メジャー10試合目の登板で自己最多。これで5勝1敗、防御率は3.17となった。

デーブ・ロバーツ監督は試合後、山本について開口一番「彼は本当に素晴らしかった」と絶賛。「7回は最後まで投げさせたかったが、打順の関係(次は左打者のコービン・キャロル外野手)で、相手に違う見せ方をしたいと思った。それで交代させたが、彼は素晴らしかった。スライダーをいつもより増やし、速球にも力があった。制球も良かった。空振りをたくさん(14回)取り、本当に彼のペースで試合を進めた。見ていて気持ちが良かった」と労った。

■「テンポよく投げられた」

この日は打線の援護を受けた山本。大量リードの中での投球については「点差はあまり気にせず、しっかり1イニングずつ集中して投げられた。いつも点差は気にせず登板している」と振り返った。続けて「先制点は許してしまったが、そこからしっかりと切り替えて投げられた。後半になるにつれて良いボールが増えたので、最後は失点したが、テンポよくピッチングができたと思う」と話した。

ストレートに加え、スライダー、カッター、カーブ、スプリットなど多彩は変化球を駆使し、ダイヤモンドバックス打線を封じた山本。日本時代と同じような投球に近づきつつあるようだ。