コカ・コーラボトラーズジャパンは4月3日、設置企業が行うダイバーシティ エクイティー&インクルージョン(以下、DE&I)に関する取り組みの社内発信をサポートする自動販売機「DE&Iサポート自販機」の展開を開始した。第1号機は、豊田合成社(愛知県清須市)の本社社屋内に設置している。DE&Iとは、ダイバーシティ(多様性)・エクイティ(公平性)・インクルージョン(包括性)の3つを合わせた言葉で、多様な人材に合わせた対応をすることで、能力を発揮できる環境を実現する概念のこと。

「DE&I サポート自販機」は、自販機にポスターやQRコードステッカーを掲示することで、設置先企業が従業員の認知を特に高めたいDE&Iの取り組みを発信することができる。また、自販機上部に貼付する専用のアッパーサインや、人材の多様性を表現するオリジナルラッピングを施し、同自販機の設置先企業におけるDE&I施策情報の発信スポットとして、従業員の認知向上や行動変容を促進することが期待できるという。

A3ポスターのイメージ

この自販機の開発には、設置先企業から寄せられた「女性活躍推進やLGBTQ+、障がい者雇用などDE&Iに関する取り組みを、社内に周知して推進したい」という声から始まった。ただ、コカ・コーラボトラーズジャパンの担当者は、DE&Iという言葉の認知は進んでいるものの、価値観の浸透にはまだ課題があるとする。「職場の身近なタッチポイントである自販機を活用することで、多くの従業員に情報発信ができると考えました。この自販機を通じて、設置先の情報発信に役立ててもらうのはもちろんのこと、1人でも多くの人がDE&Iの理解を深めるきっかけになれば嬉しい限りです」とコメントしている。

今後は、同社の営業エリア全域(1都2府35県)で展開する方針だ。