宿毛市で震度6弱を観測した地震から2週間が経ちました。地震の影響で鳥居が崩壊した宿毛市の神社で、関係者が被害の確認を行いました。

「宿毛のこんぴらさん」として親しまれているこちらの神社。先月17日に震度6弱を観測した地震で、高さおよそ3メートルの鳥居の上の部分が崩落しました。

きのう4月30日、宮司と石材業者が被害の確認を行いました。

石材業者:「(鳥居上部は)こっち(のくぼみ)に差し入れちょって、こっちも差し入れて(柱の)両方を(内側に)倒してバランスをとっちょった。真ん中でもたれ合うような感じで…こんなになったらもう復活は無理や」

鳥居は1919年に完成。地震発生の2日後に神社を訪れた人から宮司に「鳥居が崩れている」と連絡があり発覚しました。

今は両脇の柱2本しか残っていません。
宿毛金刀比羅宮・岡崎利久宮司:
「大正8年にできた鳥居ですので大変悲しい思いがあって。僕の代で地震にあって、鳥居が壊れたわけですけれども、なんとかして復興したいという気持ちでいっぱい」

幸い、本殿は被害を受けませんでしたが、境内の灯籠が台から落ちるなど2カ所で被害が確認されました。今後、義援金を募るなどして復旧を目指すとしています。