東北新幹線は、福島県内で起きた油漏れの影響で仙台駅と東京駅の間の上下でおよそ4時間半に渡り運転を見合わせました。乗客4万3500人に影響が出ました。

TBC

案内板を見つめる乗客たち。改札の窓口には列ができていました。2日朝のJR仙台駅構内。春休み中ということもあってビジネス客に加え観光客も多く、突然の運転見合わせで戸惑いや混乱が広がりました。

TBC

乗客:
「上野に行く予定だったので春休みの予定がずれて困っています。予約している美術館もあるので入れるか微妙」
乗客:
「東京で入学式があるのでどうしようかなと。動かなかったら入学式をあきらめるしかない」
乗客:
「ちょっと前にもこういうことがあって全部スケジュール組み直しで困る」

TBC

JR東日本によりますと、2日午前5時過ぎ、福島駅付近で工事車両から油が漏れているのがわかりました。東北新幹線は始発から運転していましたが点検作業に伴い午前8時頃には仙台駅と東京駅の間の上下で運転が止まりました。

TBC

工事車両が油漏れの状態で走行したため線路に油が付着していないか確認するのに時間がかかったということです。

駅員:
「やまびこ140号東京行きの列車が一番最初の列車となります。上り方面をご利用のお客様は13番線をご利用ください」

TBC

運転見合わせからおよそ4時間半後。2日午後0時半に東北新幹線は全線で運転を再開しました。

乗客:
「最近遅れることが多い。止まることが多い。動いてよかった」

その後、福島県の新白河駅で車内に足止めされていた人たちが仙台駅に到着しました。

TBC

乗客:
「(足止めは)5時間半くらい。仕方ないといえば仕方ないがもう少ししっかりしてほしい」
乗客:
「もう少し早い段階でバスなどを出してくれたら嬉しかったが、(待ち合わせの人と)会えたから良いかな」

東北新幹線は上下合わせて53本が運休し合わせて4万3500人が影響を受けました。ダイヤの乱れは終日続く見込みです。東北新幹線は、今年に入り運転見合わせが相次いでいます。

運転ストップは今年に入り5度目

1月23日には、上野と栃木県の小山の間で停電が発生したため仙台と東京の間で午前10時頃から終日運転を見合わせ出ました。

TBC

3月6日には福島県の郡山でオーバーランが発生。そのため車両点検を行い盛岡と東京の間でおよそ2時間半運転を見合わせました。また、3月21日には地震による停電の影響で新青森と東京との間で一時運転を見合わせました。さらに3月29日にも停電の影響で始発からおよそ3時間運転を見合わせました。今回の運転見合わせで5度目となります。JR東日本は「多くのお客様にご迷惑をおかけして申し訳ありません」とコメントしています。