津波で海に流された人を迅速に救助しようと開発が進められているGPSがついたライフジャケットの実証実験が16日、宮城県南三陸町の志津川湾で行われました。

3回目となる実証実験では、ライフジャケットのフードにGPSを内臓させ水中で電波を発信しやすくしたほか、海で救助を待つ間水や保存食を取れるよう改良が加えられました。

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また、新たに低体温対策として防寒・防水機能を備えたスーツ型のライフジャケットの実証実験も行われました。

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ガーディアン72 有馬朱美社長:
「きょうの実験で全身が浮いていた。全く下に沈むことなく上に浮いていたので、見つかる面積も広いので、災害対応として津波対応として活用できる」

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ライフジャケットは、南三陸町の職員らが震災の津波で流されたことを教訓に災害支援事業を行う東京の企業と町が連携して開発を進めています。実験では、これまでより浮力が増し陸上で確認できる位置情報も精度が向上したということです。

町などは今後もライフジャケットの改良を重ね今年度中の実用化を目指しています。