宮城県と仙台市が導入を目指す「宿泊税」についてです。このまま導入が進むと仙台で一泊した際、他の市町村よりも高い一人500円が徴収される可能性があります。この事態を避けるため、県は税額の見直しを含めた本格的な協議を仙台市と始めることになりました。

共産党県議団 金田基県議:
「更に検討の中で税率(税額)の見直しも含まれますか?」

TBC


県総務部 小野寺邦貢部長:
「このままですと仙台市内の税率が一泊500円になってしまいます。仙台市内において、税率の見直しは県と仙台市の相互によって調整の中で出てくる可能性は十分あります」

県議会では19日、県と仙台市が導入を目指す宿泊税が議論されました。

「宿泊税」は、ホテルや旅館に泊まった際、宿泊料金とは別に徴収されるもので、税収は観光振興に使われます。仙台市は一泊200円、県は一泊300円を徴収する案を示しているため、このまま導入されれば仙台市内で宿泊した場合のみ、1人500円と他の市町村より200円高く徴収されることになります。

県の担当部長は、仙台市内だけ税額を低くするなど何らかの調整が必要だとして、今後、仙台市側と本格的に協議していく考えを示しました。

県総務部 小野寺邦貢部長:
「全県300円を仙台市内はちょっと少なくする、そういった調整が今後出てくると思います」

TBC

19日は、仙台市議会でも「宿泊税」が議論され、仙台市内の税額が500円となるのは負担が大きいという声が上がりました。

市民フォーラム仙台 郷古正太郎市議:
「合わせて500円はすごく高いと思う。200円が仙台市、100円が宮城県、合わせて300円とかであれば許容が一定あるのかなと思う」

TBC

仙台市観光課 渡辺宗太企画調整担当課長:
「県・市合わせた額が宿泊者にとって、指摘の通り負担にならないよう県と鋭意調整を行っていく」

TBC

宿泊税については、「客足が遠のく」「税収の使い道がよくわからない」など宿泊事業者からの不安や反対の声が消えていませんが、県と仙台市は6月議会以降の条例案の提出を目指しています。