仙台市に本社を置くかばん店「ナカガワ」が、自己破産申請の準備に入ったことがわかりました。負債額はおよそ2億3000万円と見られています。

4月22日までに事業を停止し、自己破産手続きの準備に入ったのは、仙台市青葉区に本社を置くかばん店「ナカガワ」です。

ナカガワ本店

帝国データバンク仙台支店によりますと、ナカガワは、1946年創業で、主力商品である女性向けのハンドバッグなどが人気を集め、一時は15店舗を展開し、2002年にはおよそ8億200万円の売り上げがありました。

しかし、その後競合激化による売り上げ低迷やテナント家賃などによる収益の圧迫のため、現在の3店舗まで縮小。さらに2020年以降は新型コロナウイルスの影響から客足が落ち込み、2021年にはおよそ9500万円まで売り上げは減少しました。

2023年におよそ1億3700万円まで売り上げを回復したものの、赤字を解消できず厳しい状況が続き、先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念したということです。

負債総額は、2023年7月時点でおよそ2億2300万円だということです。