衆議院宮城4区選出の伊藤信太郎環境大臣と水俣病の被害者団体との懇談中、環境省の職員が団体側のマイクを絞った問題です。宮城県内の市民団体が、大臣宛ての抗議文を提出し、地元の有権者からも厳しい声が聞かれました。

9日は、塩釜市にある伊藤信太郎環境大臣の地元事務所を医師や弁護士らでつくる市民団体が訪れて、秘書に抗議文を手渡しました。

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この問題は5月1日、伊藤大臣が水俣病の患者・被害者団体から話を聞く場として開かれた懇談会で、環境省の職員が発言時間を過ぎたとしてマイクの音を絞ったものです。伊藤大臣は8日、熊本県を訪れて被害者団体に謝罪しました。

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市民団体は抗議文の中で「被害者を愚弄した」として伊藤大臣に対し今回の問題点を明らかにし、省内の体質を抜本的に改めることなどを求めました。

市民連合みやぎ 多々良哲共同代表:
「省庁がしっかりと国民のために仕事をするように方向づける、指し示すのが大臣の役割であるはず。その真の役割を伊藤信太郎大臣が果たせるのか厳しく問われている」

市民連合みやぎ 多々良哲共同代表

また、地元の有権者からも厳しい声が聞かれました。

地元の有権者:
「国会議員そのものがレベルが低下している。裏金問題など思い上がりがある」「ひどいよね。水俣病の患者が苦しんでいるのに全然聞き入れないで。話も3分ぐらいで終わらせたと聞いて常識ないと思った」
「大臣になったからこそ気を付けてやってほしい」

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伊藤大臣の事務所では、9日中に市民団体からの抗議文を大臣のもとに届けるとしています。