宮城県や女川町などは14日、東北電力女川原子力発電所を立ち入り調査しました。
再稼働を目指す2号機の使用済み核燃料の貯蔵施設予定地や1号機の廃炉作業の状況などを確認しました。

女川原発の立ち入り調査には、県や女川町、石巻市などの職員21人が参加しました。調査では、まず2018年に運転が終了した女川原発1号機の廃炉作業の状況を確認しました。

小野寺穂実記者:
「発電所内に来ています。こちらの場所には1号機で発電された電気を送電する施設がありましたが、廃止措置のため撤去されています」

TBC

女川原発1号機では今年3月に主変圧器の解体工事が完了しています。また、重大事故が発生した場合に備え2号機の建屋内に新たに設置される電源設備の予定箇所や、使用済み燃料を一時的に貯蔵する施設の予定地も確認しました。

TBC

県原子力安全対策課 長谷部洋課長:
「安全対策を今までどのように東北電力として対応してきたかということを、県民や国民に向けて、しっかりと情報公開と理解の促進に努めてほしい」

県原子力安全対策課 長谷部洋課長

東北電力女川原子力発電所 阿部正信所長:
「安全対策工事につきましては、現在、最終盤に入っている。6月の工事完了に向けて、まずは安全最優先で、全力を向けて取り組んでいきたい」

東北電力女川原子力発電所 阿部正信所長

東北電力は、女川原発2号機について今年9月頃の再稼働を目指しています。

1号機の廃炉作業は、2053年度まで続く予定で、6月からは使用済み燃料の移送作業も始まる見込みです。また、2号機は6月に安全対策工事が完了する予定です。