関東甲信では、今週中にも梅雨入りする可能性。7日(水)以降は、本州付近に前線が停滞。本格的な雨の季節を前に、ハザードマップの確認など、大雨への備えを。

関東甲信 今週中にも梅雨入りか

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関東甲信は、きょう5日(月)も広く晴れていて、まだ梅雨入りの発表はありません。ただ、この先は本州付近に前線が停滞する日が多くなり、関東甲信も本格的な雨の季節が近づいています。

前線の位置に注目をすると、8日(木)までは関東甲信より南に位置していて、晴れ間の出る所もあるでしょう。ただ9日(金)になると前線が日本海まで北上し、前線上の低気圧が東よりに進む予想です。関東甲信では雨や風が強まり、梅雨入りの一つのタイミングとなるでしょう。関東甲信の平年の梅雨入りは6月7日頃ですので、今週の後半に梅雨入りすると、平年に近い梅雨入りとなります。

前線は、その後ゆっくりと南下して、11日(日)から12日(月)は本州の南岸に停滞するでしょう。関東甲信は前線に近い沿岸部ほど、雨の降る時間が長くなりそうです。

蒸し暑い日が増える 熱中症に注意

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13日(火)以降も、関東甲信は前線や湿った空気の影響を受けやすいでしょう。13日(火)は関東の広い範囲で雨が降り、14日(水)から16日(金)にかけては晴れ間があっても急な雨にご注意ください。17日(土)と18日(日)も雲の多い天気が続きそうです。

また前線の位置によって、体感が変わります。きょう5日(月)の最高気温(午後3時まで)は、東京都心で29.8℃。真夏日一歩手前まで上がりましたが、前線の北側の乾いた空気に包まれたため、カラッとした暑さでした。ただ、今後は本州付近に前線が停滞する日が増えるでしょう。湿った空気が流れ込む中で、最高気温が30℃近くまで上がるなど、かなり蒸し暑く感じる日が多くなりそうです。これまで以上に、こまめな水分補給を心がけて、熱中症にならないようにしてください。

避難場所や避難経路 確認しておくポイントは

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本格的な雨の季節を迎える前に、大雨への備えを見直してみませんか。大雨で避難する場合に備えて、あらかじめ避難場所や避難経路を確認しておくことも大切です。ポイントは3つあります。

①市町村が作成しているハザードマップや、地域防災計画を見て「自分の住む地域は、どのような災害のリスクがあるのか」「災害が発生した時の避難場所はどこか」「安全な避難経路はどこか」確認しておきましょう。その際、氾濫の恐れがある河川や、土砂災害の恐れがある所も確認しておくと、避難経路を決める時に役立ちます。また、自宅だけでなく、学校や職場など、よく立ち入る場所はどのような危険があるかも、家族で一緒に確認しておきましょう。

②浸水(冠水)した場合は、避難経路が限られてしまいます。事前に、複数の避難経路を確認しておきましょう。

③夜間は、昼間よりも、周囲の状況を把握しにくくなります。夜間の避難に備えて、建物など目印を決めて、避難経路を覚えておきましょう。

もしもの時に備えて、避難場所への避難経路を実際に歩いて、確認しておくのもおススメです。また非常用の持ち出し品の準備や、側溝の掃除をして水はけを良くしておきましょう。