今日16日は上空に寒気を伴った低気圧「寒冷渦」が日本海を北東進。気象衛星ひまわりの画像からも「寒冷渦」に伴う雲が渦を巻いている様子が分かります。西日本から北日本にかけて、大気の状態が非常に不安定。午後も急な強い雨や落雷、竜巻などの激しい突風やひょうに注意が必要です。

今日16日 大気の状態が非常に不安定

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今日16日は上空に寒気を伴った低気圧「寒冷渦」が日本海を北東進しています。
気象衛星ひまわりの画像を見ると、「寒冷渦」に伴う雲が日本海西部を中心として、大きく渦を巻いている様子が分かります。
寒冷渦に伴う雲の一部が中国地方や北陸地方を中心にかかっていて、局地的に発達をしています。

西日本の太平洋側など晴れている所もありますが、大気の状態は非常に不安定です。
また、各地で風も強まっています。午前10時40分までに観測された最大瞬間風速は、広島県尾道市生口島で22.4m/s(西南西の風 午前9時39分)、愛媛県西条市で22.3m/s(南西の風 午前10時38分)など5月として観測史上1位の値を更新している所があります。山口県の西部と北部には暴風警報が発表されています。

午後も天気の急変に注意 雷雨や竜巻・ひょうなどの恐れ

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今日16日午後は、変わりやすい天気となるでしょう。各地で強まる風にも注意、警戒をしてください。
特に中国地方や近畿、東海、北陸は急な強い雨や落雷、竜巻などの激しい突風やひょうに注意が必要です。関東は北部や内陸部ほど午後は雨雲が発達しやすいでしょう。
晴れていても雨具を持ってお出かけください。また、雷の鳴る音が聞こえたり、急に冷たい風が吹くなど積乱雲の近づく兆しがある際には、早めに頑丈な建物に移動するようにしてください。雨雲レーダーをこまめに確認しながら行動すると良さそうです。

また、寒冷渦の移動に伴って、東北や北海道も今夜は日本海側から広い範囲で雨となり、雷雨になる所があるでしょう。北陸や東北、北海道は明日17日午前中にかけて、雷を伴った強い雨にご注意ください。

天気急変のサイン

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天気急変のサインは3つあります。
①「真っ黒な雲が近づいてきた」
②「雷の音が聞こえてきた」
③「急に冷たい風が吹いてきた」
このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。

【竜巻から身を守るには】
屋外にいる時に竜巻が接近してきたら、なるべく頑丈な建物の中に避難してください。体を小さくするなど、できるだけ低い姿勢で頭と首を守りましょう。どうしても避難できない場合は、無理をしないで、物陰や水路などのくぼみに身を伏せましょう。

【落雷から身を守るには】
野外などで避難できる場所が近くにない場合は、しゃがみ込んで、耳をふさぐ姿勢を取りましょう。靴のかかとを接触させ、つま先立ちで姿勢を保つようにしてください。落雷時に地面からの電流で感電することがあります。地面に寝ころばない(特に腹ばい)ようにしてください。

【降ひょうから身を守るには】
一刻も早く近くにある建物の中や屋根のある場所に避難しましょう。 大粒のひょうは傘を突き破る危険性があります。 周りに建物がない場合は、鞄や衣服などで頭と顔を守りましょう。