春分の日の20日は東北や北陸、関東北部を大雪の恐れがあります。山沿いなど急に増える雪の影響で雪崩が発生する可能性もあります。祝日でお出かけされる方は特に注意が必要です。

山沿いを中心に大雪に注意

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春分の日の20日(水)は、低気圧が北陸から関東北部や東北付近を通過するでしょう。また上空にはこの時期としては強く、真冬並みの寒気が流れ込む見込みです。

東北から山陰にかけての広い範囲で雪や雨が降るでしょう。低気圧に向かって湿った空気が流れ込むため、雪や雨の量が増える所もありそうです。大気の状態も不安定になるため、局地的に雷を伴い一時的に降り方が強まることもあるでしょう。

特に北陸や関東北部、東北南部の山沿いを中心に雪が一気に増える恐れもあります。新雪が急に増えると雪崩の危険も高まります。この時期は暖かくなって、山でも雪がとけ始めるころでもあります。十分に注意してください。祝日でお休みの方、春休みの方の中には、スキーや雪山登山を予定されているかもしれません。計画の変更も検討するようにしましょう。車で移動される方も、雪の準備は忘れないようにしてください。

雪崩の前兆は?

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なだれは時に、人命を奪いかねない危険な現象です。なだれには前兆となる現象があります。新潟県土木部砂防課によると、次のような現象が現れたときに、なだれの危険があります。

「雪庇」 山の尾根からの雪のはり出し。はり出した部分が雪のかたまりとなって斜面に落ちることによって、なだれにつながる危険があります。

「スノーボール」 斜面をコロコロ落ちてくるボールのような雪のかたまり。雪庇などの一部が落ちてきたもので、なだれにつながる危険があります。たくさんあるときは特に注意が必要です。

「クラック」 斜面にひっかきキズが付いたような雪の裂け目。積もっていた雪が緩み、少しずつ動き出そうとしている状態。その動きが大きくなると全層なだれが起こる危険があります。

「雪しわ」 ふやけた指先のような、しわ状の雪の模様。積もっていた雪が緩み、少しずつ動き出そうとしている状態。積雪が少なくても起こり、全層なだれが起こる危険があります。

そのほか、なだれ予防柵から雪がはり出していたり、斜面にもとの地形が分からないほど平らに雪が積もっていたりする場合にも、なだれの危険があります。
こうした現象が見られたときは大変危険ですので、絶対に近づかないようにしてください。