BNPパリバOPでのジョコビッチ
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7日に開幕する男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)に第1シードとして出場する世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)が大会開幕前の記者会見に登場。現在のテニスの状態や、同2位に浮上したJ・シナー(イタリア)について語った。

>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスらモンテカルロMS組合せ<<

36歳のジョコビッチは今季、1月の国別対抗戦ユナイテッド・カップ(オーストラリア/パース/シドニー、ハード)から出場。その後の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)ではベスト4に進出したものの、準決勝でシナーに屈した。

また、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)では初戦の2回戦を突破したが、3回戦でL・ナルディ(イタリア)にフルセットで敗れた。

今季はマッチ8勝3敗、タイトル獲得0で迎えるクレーコート初戦となるロレックス・モンテカルロ・マスターズ。ジョコビッチは今大会の位置づけ、そして現在の調子を会見で語った。

「今年のプレーぶりや、以前のモナコ(モンテカルロ)での成績があまり良くないから、あまり期待はしていないんだ。僕にとってはクレーコートで自分のプレーを構築し、再びピークに到達しようとすることが目標になる。僕のように、テニスのトップレベルに達するにはもう少し時間がかかる選手もいる。キャリアの初期には、モンテカルロでもっといい成績を残していた。2013年と2015年にはタイトルも獲っている。ここ5、6回の大会は、それほど成功したとは言えないが、それが変わることを常に望んでいるよ」

「僕は、自分がここにいることに熱意と興奮を持ってトーナメントに臨むつもりだ。マイアミではプレーしなかったから、クレーコートで練習する時間があったし、自分の体とゲームをこのサーフェスに適応させることができたと思う」

「モンテカルロでのプレーはいつも大好きだよ。僕の子どもたちは2人ともモンテカルロで生まれたんだ。このクラブで数え切れないほどの時間をトレーニングに費やしている場所だし、故郷だと思っているんだ。コートで働く人たちのことも知っているし、居心地がいい。ホームの環境で最高のプレーをしたいと思うと、さらにプレッシャーがかかるね。クレーコートは僕のスポーツの中で最も厳しいサーフェスでもあるから」

また、今季は全豪オープンやマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)を制すなど世界ランク2位に浮上してきたシナーにも言及している。

「ヤニック(シナー)は今年、今のところ世界最高の選手だ。彼はとてつもない成功を収めている。大きな進歩を遂げた。全体的なプレー、サーブ、動き、そして精神面でも彼は常にそこにいる。重要な試合において、この6ヵ月とそれ以前のヤニックの違いは、ビッグマッチで勝っていることだ。彼は以前の経験から学び、よりタフなプレーヤーになった。よりビッグなプレーヤーになったよ」

ジョコビッチはロレックス・モンテカルロ・マスターズ初戦の2回戦で世界ランク40位のR・サフィウリンか予選勝者のどちらかと対戦する。