会見での大坂なおみ
画像提供:ゲッティイメージズ

女子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、WTA1000)は13日、シングルス4回戦が行われ、世界ランク173位の大坂なおみは第7シードで同7位のジェン・チンウェン(中国)に2-6, 4-6のストレートで敗れ、2019年以来5年ぶり2度目のベスト8進出とはならなかった。敗れた大坂だが試合後の会見では26日に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)への自信を覗かせた。

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26歳の大坂は今大会にスペシャルランキング(出産や負傷などによる長期離脱選手の救済制度)を利用して出場。同大会に出場するのは3年ぶり5度目で、最高成績は2019年の8強となっている。

今大会では1回戦で世界ランク45位のC・ブレル(フランス)を下し初戦突破を決めると、2回戦で第19シードで同20位のM・コスチュク(ウクライナ)、3回戦で第10シードで同11位のD・カサトキナを撃破。2戦連続でトップ20を撃破し16強入りした。

しかし、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で四大大会初の準優勝を果たした21歳のジェンと対戦した4回戦では序盤からギアが上がらず。ミスも目立ち第1セットを先取される。

続く第2セット、第1ゲームでいきなりブレークを許した大坂。その後は安定したサービスゲームを展開するジェンからブレークバックのチャンスを掴めず、1時間24分で力尽きた。

女子テニス協会のWTAは公式サイトに大坂のコメントを掲載しており「彼女(ジェン)に対して多くのことを想定していた気がするけど、そのせいで試合にとても圧倒されてしまった。それを適切にどう表現すればいいのか、本当に分からない。時々、彼女がこう打つかもしれないから、私はこうするしかないと感じたこともあった。実際にはそんなことは全くなかった。それが分かったのは第2セットになってからだった」と語った。

「この試合に出場できてとてもうれしい。なぜなら、この一戦から多くのことを学ぶことができたからね。レベルはそれほど変わらなかったと思う。自分自身と自分の能力に対して精神的にとても強くいられるような、そんな重要な瞬間が増えたと思う」

そして大坂は今大会での試合が自信に繋がることを明かし「ローマに来たときよりも去るときの方が、間違いなく自信があると思う。今日の試合から多くのことを学び、それをパリで発揮して良い結果を残したいわ」と全仏オープンへの手応えも明かした。

勝利したジェンは準々決勝で第3シードのC・ガウフ(アメリカ)と対戦する。ガウフは4回戦で世界ランク126位のP・バドサ(スペイン)を5-7, 6-4, 6-1の逆転で下しての勝ち上がり。


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