スペイン/マラガで開催されたデビスカップでオーストラリアを破り、47年ぶりの優勝を果たしたイタリアチームのヤニック・シナー(イタリア)は、同大会での更なるタイトル獲得を狙っている。

イタリアチームでは、元ウィンブルドンファイナリストのマッテオ・ベレッティーニが怪我で出場を見送ったが、ベレッティーニはサポートとしてスペインに帯同した。とはいえ、イタリアチームはロレンツォ・ムゼッティ、ロレンツォ・ソネゴ、経験豊富でノウハウを授けることができるシモーネ・ボレッリなど選手層が厚い。

EUROSPORTによると、シナーは「僕たちには選手全員に大きな可能性がある、もちろんキャプテンも含めた全員にね」、「シモーネを除き、僕たちは皆すごく若い。彼は15年間プレイしてきた。だから、彼はある意味で多くの経験を我々に与えてくれたし、選手たちにとって助けになったと思う。僕たちは皆若い。僕たちは、人生でもう1度この大会で優勝したくてたまらないんだ。だが、少なくともこの気持ちを1度味わえた。本当に特別な気持ちさ」と語った。

シナーはツアーでも好調な選手のひとりとしてシーズンを終えたが、9月の全米オープンでベスト16入りを果たしたマッテオ・アルナルディ(イタリア)にとっても飛躍の1年だった。

チームを指揮するフィリッポ・ボランドリ氏は決勝でムゼッティではなく、22歳のアルナルディを選んだ。

アルナルディは「この大会は、いくつかの理由ですごく重要で、気持ちが入っていた」とコメント。また「まず、国のためにプレイするのは今年が初めてだった。そして、1カ月前に僕の大切な人、ガールフレンドの父親が亡くなった。そこから少し自分を遮断したと思う。本当に優勝したかった。プレイするのは簡単ではなかったが、彼らは僕が勝てるようにパワーをくれたんだ」と続けた。

(コメント引用元:https://www.eurosport.com/tennis/davis-cup/2023/jannik-sinner-really-hungry-for-more-davis-cup-success-with-italy-after-beating-australia-in-final_sto9898243/story.shtml